長めのやつ

Twitterに対して長めの日常の記録とか思い出したこととか

無茶な弾丸帰省をして永遠に続く二日酔いかと思ったら違った

11月末に、思い立って週末1泊2日で札幌に帰ることにした。

別に地元に何の急用があるわけではない。週末何して過ごそうか?と配偶者と話しているときに、次の週末は土曜の朝から日曜の夜まで完全な休みで、そういうシフトは久しぶりだと気付いてしまったのだ。私の仕事の都合上、職場に泊まる当番が週に1~2回ある。例えば金曜の夜に職場に泊まると、土曜の朝8時くらいに職場から解放されることになるので、土日が休みとはいえ土曜朝の飛行機に乗ることはかなわない。もちろん土日に当番が入っていることもしばしば。

だから土曜の朝から日曜の夜まで完全に休みというのは結構レアで、次の休みはそれだと気づいてしまった。せっかくなので土日が完全に休みだからこそできることをしたい。土曜早朝から出かけるような何か。

そうだ地元・札幌に帰ろう。札幌に帰るのは1年ぶりだった。前回は配偶者と結婚のあいさつに帰ったので、今度は一人で友人とおしゃべりしたり飲み食いしたい。

水曜日の夕飯時に上記スケジュールを思いついて、そこから飛行機を予約したり友人たちにアポを取ったりして、結果土曜日の朝5時半に家を出て空港に向かい、6件のアポを経て日曜日24時過ぎに帰宅という過密スケジュールを組んでしまった。車を出してくれた配偶者、急な連絡にもかかわらず応じてくれた友人に感謝。

 

①午前中に新千歳空港に到着して、札幌を通り過ぎて友人の住む地方に向かう。今年第一子を出産した友人は、今は実家で過ごしているという。友人の実家には以前にも遊びに行ったことはあり、家族全員顔見知りではある。連絡したら「もし時間あったら実家に遊びに来て」というし、意外と時間もあったのでお言葉に甘えて遊びに行った。

車で駅まで迎えに来てもらい、古民家を改装した燻製レストランで素敵なランチをした後、実家に伺った。実家にはまだ歩けない程度の月例の赤ちゃんがいて、なんとまあぷくぷくむちむちで、なんだかよくわからないけど一挙一動目が離せない。事故が起こらないよう気が抜けないというのもあるけど、安全云々を置いておいてもなんだか目が離せない。友人のお母さん(赤子の祖母)が「赤ちゃん見てたら気づいたら時間経ってるんだよね~」と言っていたが本当にその通りで、あっという間に2時間くらいを友人の実家でくつろいでしまった。

 

②札幌に移動し後輩に会う。大学時代の後輩で、なんと現在の進路が私と同じで近い仕事をしていることがわかったので会ってきた。懐かしの大学に集合し、ぶらぶら歩いてお気に入りの飲み屋をはしごする。クラフトビールの店とベトナム風居酒屋に行った。懐かしい人々の近況を聞いたり母校の最近の話を聞く。結婚祝いとか言われてうっかりおごられてしまった。

 

③店を変えて幼馴染に会う。0歳のころから一緒に過ごしていた幼馴染で、職場自体は別だが互いに近い分野で働いている。再会を喜び、近況を語って、心配事を共有しながら酒を飲む。楽しすぎて毎回飲みすぎてしまう。いい男いないかな?紹介してよ、と言われたけど、私はもう札幌を離れて久しいので紹介できる人がいなかった。こんないい子を放っておくなんて男たちがどうかしている。私が男なら一緒に暮らしたい。そもそも男であることは必要か?こういう女友達たちと一緒にアパート一棟借りて、みんなで部屋を行ったり来たりして暮らしたい。

23時半にお開きになった。ホテルについて部屋に入った瞬間から記憶がない。

 

翌朝起きると、めちゃくちゃ具合悪いってわけではないけど、ぼんやり二日酔い。楽しくてついつい飲みすぎてしまったけど、そこまでひどい飲みすぎではない気がする。なにか食べたら収まるかもしれない。チェックアウトの時間が迫っていたのでとりあえずチェックアウトして、約束にはまだ少し早いのでホテルの1階のカフェで紅茶を飲んで時間をつぶす。

④札幌駅の定番の待ち合わせ場所で、小学校からの友人に会う。札幌に帰ってスープカレーを食べたいと思っていたので、二人でスープカレーの店に向かう。近況を聞いたり話したりする。そんなに頻繁に会ったり連絡を取ったりしているわけではなくて、直接会うのも3年以上ぶりな気がする。私が彼女にとって良い友人なのかはよくわからないけれど、会えてよかった、またね。と力強く言われて、なんだか不思議。でも30年も生きてると「幼少期からの自分を知る人間」というのが希少になってくるので、会って不快にならない古い知り合いというのはそれだけで価値があるのかもしれない。

⑤私と私の妹とその共通の友人たちと昼飲み。カジュアル目なワインの店に行ったが、全然ワインもビールも飲む気になれず、白葡萄ジュース・黒葡萄ジュースを飲む。意外と二日酔い…加齢を感じる。共通の知り合いのいろいろな「その後」の話を聞けて面白い。私は大学卒業と同時に離れた土地に行ってしまったので、大学時代のことを一つの終わった時代のように思っているけれど、もちろん実はそんなことはなく、今もその続きが繰り広げられているのだった。

一番会いたかった共通の友人は遅れてきたのでほんの挨拶程度で終わってしまって残念だった。後で妹から聞いた話によると「お姉さん結婚したんだ?!よかったねぇ~!」と大層喜んでいたのこと。私が大学時代片思いしていた相手はいつの間にか結婚したらしく、それを知っている友人は私のことを心配してくれていたらしい。なんで私は妹伝手に好きだった人の結婚話聞く羽目になってるんだ。

⑥大学の同級生とアフタヌーンティー。試験勉強を一緒にやったりしてお世話になった友人。仕事も趣味も楽しそうで何より。結婚や子供や将来の展望や知り合いの近況の話で盛り上がる。友人は、そろそろ自分の人生はもういいから他者のために生きたい、子供がほしい、とか言う。私は尻込みしている。自分の今の暮らしは快適だし、それをなぜわざわざ壊すことができるのか。人生ここまで生きてきて、そんなに楽しいか?新たな人間におすすめできるほど人生って良いものなのか?友人は、最近はダンススクールに通い始めて(昔からやっていたとかではなく)、その「できなさ」が楽しいらしい。人生楽しいよ、と言い切っていた。格好良い。

この友人とお茶するにあたって、せっかくだから共通の知り合い誰か呼ぼうよ、といって何人かに声をかけたのだが、実はかつての片思い相手にも連絡をした。大学生のころは(そもそもあんまり連絡するような用事もなかったし)ウザがらみして既読スルーされていたような記憶があるので、また既読スルーされたら泣いちゃうから連絡したくなかったんだけど、意外とちゃんと返信がきた。仕事で別の街に出かけているから来れないらしく、一番無難な断られ方だった。自分のLINE画面に奴からのメッセージが届いていることに感動してしまって思わずスクショを撮るくらいには引きずっている。でも今思えばあれは「恋」じゃなかった。今風に言えば「推し」ってやつだった。すごく好きだったけど、1日1回元気な様子を遠目に見れれば満足できたし、手をつないだり一緒に暮らしたりしたいわけじゃなかった(そんなのとても想像も及ばなかった)。

 

解散して時間に余裕をもって空港に向かう。せっかくだから空港でおいしいものを食べてたんまりお土産を買おう。スープカレーにしようか、ラーメンか、豚丼か、カルビーの揚げたてのじゃがりこも食べたいな、ソフトクリームも2種類くらい食べたい、ロイズのパン屋もいいな。そう思いながら空港に到着したが、6時間前のスープカレーの油が胃の中で暴れて、全然何も食べられなかった。二日酔いか?と思ったのでお茶をこまめに飲んで頻尿になりながらどうにか24時過ぎに帰宅。

翌日月曜は当然普通に仕事なのだが、まだうっすら気持ち悪くて、なんだか塩味のスープが無限に飲みたいという謎の症状に見舞われ、やっぱり二日酔いの脱水状態が続いているのか?あとは睡眠不足もあるだろうな。

月曜夜は早い時間からベッドに入りめちゃくちゃ寝た。しかし火曜日は職場に泊まりの仕事で、朝から気ぜわしく働いて疲れて、やっぱりぼんやり気持ち悪い。原因は睡眠不足じゃないってこと?やっぱり二日酔いなのか?

水曜日もまだ気持ち悪くて、まあ職場に泊まったら寝ても質の悪い睡眠しかとれないことが多いので、こんなもんか、という気はするけど、それにしても二日酔いが長すぎる、永遠に続く二日酔いか?まだスープ飲みたいし。

札幌での飲酒量とその後の生活の様子と具合の悪さを勘案すると、二日酔いがこんなに続くとは考えにくい。はて……、具合が悪くなるほかの原因は。

…妊娠?月経周期が安定していないのであまり考えていなかったが、そういえばそういう可能性は周期的にはある。家に帰ってとりあえず夕飯を作って、食後に配偶者が皿洗いしている間に以前買った検査キットの余りを使用してみたら、見事に陽性だった。まじか~~~~~。とりあえず使用した検査キットを机の上に置いてみたが配偶者には目に入らないみたいなので口頭で言ってみたら、「最近具合おかしかったのはそういうことか!ごめんね」と謝られた。ごめんねって何。とりあえず喜んでいる様子で私のおなかとかさすってくるが、特に腹に実感はない。一体今後どうなることやら。とりあえず病院に行かなくてはいけない、病院に行くために職場の上司に言って休みをもらう必要がある。今後体調不良の可能性もあるからとりあえず上司には妊娠の可能性を報告すべきか。来年度の職場移動の話はどうなるのか。来年秋頃に試験があるのだけど私はどうなるのか。どこで産むのか。あああ。考えることが無限にある。